もしも童話のようなハッピーエンドを求めているなら、この映画はおすすめです。
疲れちゃって、脳にも心にも甘い映画が必要…ならば、ぜひ『幸せのレシピ』をどうぞ。
というわけで、この映画がどう甘いのか、感想を語ってみたいと思います。
「昔見たな~」と言う方も、「見てないけど興味ある」という方も、よろしかったらお付き合いください。
ただしネタバレ・あらすじを含みます。
お嫌な方はここまででお願いいたしますm(_._)m
映画『幸せのレシピ』ネタバレ感想
記憶がおぼろになっている方&見ていない方のために、簡単なあらすじを。
人生で大切なのは自分のレシピを持っていることですって
ケイトは立派な料理人ですが、人間的に少々難ありです。
人との付き合いが上手じゃないのですね。
そのため、職場では、みんながケイトを怖がっているところがあります。
オーナーからはセラピーに行くように言われて、しぶしぶ通うケイトです。
でも自分を変える気のないケイトには全然意味がない、わけでもなかった。
後々、このセラピーの先生がいいことを言ってくれるのです。
そして、このセラピーで、ケイトの幼少時代に問題があったことも分かります。
ケイトの母が早くに亡くなったこと、父は母をなくした子供たちに興味を向けなかったこと。
ケイトはそのへんの事情を言い渋ったのですが、彼女の人間形成に当時のことが影を落したのは確かでしょう。
でも、ゾーイと暮らすようになって、ゾーイを育てるだけでなく、ケイト自身が子供時代をやり直しているような部分も見えました。私の勝手な見方ですけどね。
とにかく、ゾーイと暮らすことで、否が応でも、ケイトも変わらざるを得なくなった。
そして、職場ではニックという異分子がやってきて、これまた今まで通りとはいかなくなった。
厨房で働く人間はケイトが自分で決めたいし、そうできる約束だったのですが、オーナーが勝手にニックを雇ってしまったのですね。
そこからして、ニックにいい感情を持てるわけもないのに、彼は厨房でオペラを流しまくるわ、軽口ばかり叩いているわで、とてもじゃないけどケイトは受け入れられません。
流れが変わったのは、食事を取ろうとしないゾーイに、ニックがパスタを食べさせたことからです。
ゾーイが食事をしたことで安心したケイトは、素直にニックに感謝します。
そして、二人は恋人へと進展していくのですが、仕事が命で、人生で、自分のすべてというケイトにとって、ニックは自分の地位を脅かす敵でもありました。
当然うまくいかなくなって、二人は別れてしまいます。
おまけに、ケイト達が別れたことにゾーイがショックを受け、プチ家出となりました。
ゾーイも大変です。小学生の身には、なかなかハードな変化続きですよね。
それでも、無事ゾーイは戻ってきましたから、ここは一安心。
職場でも目障りなニックがいなくなったのですから、今まで通り……とはいかなかった。
ケイトは客からの執拗なクレームに腹を立て、喧嘩となり、店から飛び出してしまいます。
そんなこんながあって、ケイトはセラピストから言われるのです。
どうすべきかは、自分が一番わかっている。自分で作ったレシピがベストだ、と。
夢だっていいじゃんね

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セラピストのセリフを聞いたとき、懐かしいなあと思いました。
私も若い頃、どうすればいいのか分からなくなったとき、結局のところ、答えは分かっているんだよな…と思ったものです。
答えは元々、自分の中にあるのですよ。
ただ、答えを取りにいく行動を起こせない。起こすのがすごく嫌だ、もしくは怖い。
だから、どうしても行動に移せなくて、あるいは中途半端な行動になってしまって、欲しかった答えを得ることができず、私は挫折したと周囲に言うこととなります。
ケイトの場合でいうなら、ニックに謝り、一緒にいてほしいと言うべきだと分かっていても、自分を曲げることができないとか、「いまさらなんだよ(怒)」とニックに言われるのが怖くて、行動に移せない。
ニックを黙って見送ったあと、「これでよかったんだ」と自分に言い聞かせ、昨日までと同じ日常に帰っていけば、少なくとも傷つくことはありません。
でも、ケイトは、答えを取りにいきました。自分の秘密のソースを持って、ニックに「行かないでほしい」と伝えたのです。
そして、ケイトとニックとゾーイは、幸せに暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし。
ちょっと、ちょっと~! 現実はそんなにうまく行くわけないでしょ~!? と言うのは野暮というもの。
これは、そういうハッピーエンドを楽しむ映画なのです。
夢物語だっていいじゃないですか。
夢だからこそ、甘い感情をストレートに味わうことができるのですよ。
美味しそうな料理と共に、甘いストーリーをご堪能ください。
映画情報
製作国/アメリカ
監 督/スコット・ヒックス
出 演/キャサリン・ゼタ=ジョーンズ/アーロン・エッカート/アビゲイル・ブレスリン
日本での公開年も2007年です。
『幸せのレシピ』はドイツ映画『マーサの幸せレシピ』のリメイク版だそうです。
いつか機会があれば、ドイツ版も見てみたいな~。
シェフつながりで、『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』もよろしかったら。
こちらも楽しい映画ですよ~。涎ものの料理あり、思わず体が動きそうになる音楽あり、です。
とりあえず私の感想を見てくださいね~(笑)
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